自動化を動かす前に試す6ケース:成功した1件だけで終えない確認表
架空のデータを1件入れて、想定どおりの結果が出た。これは最初の確認になりますが、入力が欠けた場合や、同じデータがもう一度届いた場合の動作までは分かりません。
ここでは、小規模な事務処理の自動化を試すためのケース表を作ります。利用するサービスの仕組みに合わせて、試せる範囲を決めてください。
テスト前に、期待する結果を書く
最初に「入力」「期待する出力」「実際の出力」「判定」「気付いた点」の5列を用意します。結果を見てから期待値を書き換えると、問題を見逃すため、先に何が起きればよいかを決めます。
架空の問い合わせ処理で試す6ケース
| ケース | 確認したいこと |
|---|---|
| 必要な項目がそろった1件 | 管理番号と担当者が想定どおりか |
| 任意項目が空欄 | 空欄でも処理でき、架空の情報を補わないか |
| 必須項目が空欄 | 無理に先へ進めず、確認が必要だと分かるか |
| 未知の問い合わせ種類 | 間違った担当へ黙って振り分けないか |
| 同じ管理番号が再び届く | 二重処理の扱いが決めたルールと合うか |
| 途中で処理が失敗する | どこまで終わったかと、次の対応が分かるか |
未知の種類を「担当未定」にするのか、確認用の一覧へ送るのかは、実装前に決めます。どれか一つが常に正解なのではなく、黙って誤った処理を続けない設計が必要です。
再実行は、別の確認項目にする
処理に失敗したからといって、もう一度動かせばよいとは限りません。最初の実行で一部の記録だけが作られている場合、再実行で同じ記録が増える可能性があります。
「作成済みの記録を確認する」「未処理の部分だけ進められるか調べる」「難しければ手動で復旧する」など、利用する構成に合わせた手順を残します。機能を確かめていない状態で、重複を防げると説明しないようにします。
最初の試験では送信先を限定する
架空データと検証用の保存先を使い、顧客へのメールや公開先への投稿が起きない構成で試します。本番へ移すときは、検証用の宛先が残っていないかを別に確認してください。
テストの記録には「未実施」も残します。6項目を用意しただけで6項目を検証済みにせず、実際に試せた範囲を明確にしておくと、次の改善につなげられます。
作成日:2026年9月10日。独自の試験設計例です。この6ケースの実機検証を完了したという報告ではありません。
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